• ライナーの遠位末を 出来る限り押し出 し、その中央に断端 末を押し当
て、軽く 上げるようにして、 ライナーを上方へ引 き上げます。この 際、
空気が入らないようにご注意ください。 ライナーを完全に上 方までロー
ルしま す ( 図 4)。
• この際、爪でライナー を傷つけたりしない ようにご注意くださ い。 無
理に引っ張り 上げないようにご注意 ください ( 図 5)。
• HSM が裏返しにならないよう にして、正しく断端 の周囲を完全に覆う
ように装着します ( 図 6)。
注意 : Iceross シールイン・ライナーを裏返しにして元 の位置に戻すことで、
シリコーンが柔らかくな り、新しいライナーが装着しやすくなります。
ICEROSS ディスタルカップ
ICEROSS ディスタルカップは軟部組織の少ない 円錐形の断端への使用が適切
です。ディスタル カップは ICEROSS オリジナルライナーの装着 時にシリコー
ンと断端との全画接触を高める適 合ツールとしてもお使いいただけます。 に
Iceross ディスタルカップのデルモジェルは、 歩行時の骨突起部への圧を最小
にすることで、 断端を快適にします。
ICEROSS ディスタルカップの正しいサイズを選 ぷために :
1. 断端末から 4cm 近位の周径を計り ます ( 図 1)。
2. 計測より 2 または 3 サイズ小さいディスタルカップを選択します。
3. ディスタルカッ プを直接、断端に 装着します ( 図 6)。
4. ICEROSS ライナ ーを ICEROSS ディ スタルカップと共 に使用する場合、
ICEROSS ディスタ ルカップをつけた まま、断端末から 4cm 上の断端の
周 径を計ってくださ い ( 図 7)。
5. 所定の位置にディスタルカップを装着し、その上から計測に基づき、
Iceross の正しいライナーサイズを選択します。
ICEROSS パッド ( 図 8)
ICEROSS パッドは、肌の くぼみや瘢痕部分に使用 することによって、ライ
ナーと肌の間の隙間を緩 和し、ライナーの装着感 を向上させます。 また、
ICEROSS パッドは 圧力を和らげ、 肌を保護 する役目も果たします。 断端によっ
ては、その形状に合わせたパッドが必要な場合があります。
ICEROSS ライナーのお手入れ ( 図 9)
ライナーを清潔に保 つことはご使用の際 大変大切です。ライ ナーは毎日、外
内側 とも十分洗浄する必 要があります。ライナーを取り外し、ライナーを裏
返し、pH 調整がされた、香料および染料がまったく使われていない石けんで
洗います。ライナーは洗濯機で洗っていただくこともでき ます (40℃以下 )。
柔軟材、漂白剤、または他 の洗濯洗剤はライナーにダメージを与えること が
ありますので使用しないでください。十分水 すすぎをした後、無リンの乾い
た布で拭きま す。lCEROSS ライナーは洗浄後すぐにご使用し ていただくこと
ができます。一晩乾かす必要は
ありません。洗浄後は内側を中表にしたまま放 置せず、すぐに断端のアタッ
チメントを外に出 し、ライナーを本来の位置に戻しておいてくだ さい。また
ライナーの洗浄後、HSM がライナーに正しい位置にあるか確認しま す。HSM
はご使用される際、必ず清潔で汚れていないようにしてください。
Iceross のライナーは、いつも破損などが起き ていないか、確認して下さい。
どんな破損もラ イナーの効果を半減させますので、すぐに義肢 装具士に報告
して下さい。間違った使用は、懸 垂の機能を失いかねません。
注意 : ICEROSS ライナーがガラス繊維・カーボ ン繊維または他の異物に接触
しないように、装 看者、義肢装具士共々お気をつけください。シ リコーンに
付着することによって、肌の負担の 原因となります , また、洗浄だけではラ
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